とにかく内容が充実しています!これまでずっと疑問に思っていたことを、ようやく深く理解できるようになりました。FOR508のトレーニングは、複雑な内容をわかりやすく整理してくれる一方で、さらに学びを深めたくなる内容でもあります。本当に素晴らしいコースです。

このセクションではまず、高度な脅威グループへの対応に適用される6段階のインシデント対応手法について解説します。攻撃者の目的に影響を与えるためのスレットインテリジェンスの重要性を取り上げ、単一システムからエンタープライズ全体に適用可能なフォレンジックのライブレスポンス手法を紹介します。
主なトピック
- 実践的なインシデント対応手法
- エンタープライズにおけるスレットハンティング
- エンタープライズ全体を対象としたインシデント対応とハンティング
- マルウェアによる防御回避とパーシステンスの特定
- 認証情報の窃取に対する予防と対策
ラボ
- APTインシデント対応シナリオの導入
- マルウェアのパーシステンス検知と分析
- ローカルおよびリモートでのトリアージ用証拠イメージの作成
- リモートエンドポイントにおけるインシデント対応のスケーリング
概要
攻撃者に対して優位に立つための方法は存在します。その出発点は、正しいマインドセットと、実際に有効な手法を理解することです。
この10年、ネットワーク防御者にとって決して容易な時代ではありませんでした。現代のエンタープライズ環境は数多くの脅威にさらされており、その複雑さは攻撃者にとって有利に働いてきました。しかし、状況は変わりつつあります。過去10年間で高度な攻撃は大幅に増加し、国家支援型攻撃者(APT)は依然として対処が困難な存在です。また、世界各地からの大規模な金銭目的の攻撃により、莫大な被害が発生しています。さらに、ランサムウェアや恐喝攻撃は短期間で重大な脅威へと発展しました。それでも、優れたセキュリティチームは、これらの脅威に対処し、軽減できることを証明しています。FOR508では、こうした現場で培われた実践的な知見を体系的に学びます。
攻撃を理解することは、検知や対策の前提となります。本コースでは初日から攻撃手法の学習を開始し、一般的なマルウェアや攻撃の特徴を理解するとともに、攻撃者がネットワーク内でパーシステンスを確立する手法について深く掘り下げます。パーシステンスは攻撃の初期段階で確立されることが多く、受講者はネットワーク全体を監査し、早期に異常を発見するためのハンティング手法を習得します。
また、Living off the Land(環境内に標準で存在するツールの悪用)やPowerShell、WMIを利用した攻撃は、高度な攻撃者にとって標準的な手法となっており、本コースではこれらを大規模環境で特定するためのツールや手法について実践的に学びます。
最後に、Microsoft環境における認証の仕組みについて詳しく解説します。現代のエンタープライズにおける認証の複雑さは非常に高く、認証情報はあらゆるネットワークにおける最大の弱点の一つです。攻撃者がどのように認証情報を狙うのかを理解することで、受講者はこれらの攻撃を防止・検知・対処するための知識を身につけます。
セクション2:侵入分析
セクション2では、攻撃者が用いる代表的な手口(トレードクラフト)を取り上げるとともに、エンタープライズ環境における不正な活動を特定するために活用できる各種データソースやフォレンジックツールについて解説します。実践的なスレットハンティングに向けた準備を整えます。
主なトピック
- 高度な実行痕跡の検知手法
- ラテラルムーブメントにおける攻撃者の戦術とテクニック
- インシデント対応およびハンティングにおけるログ分析
- WMIやPowerShellを悪用した攻撃の調査
ラボ
- 大規模環境における実行痕跡のハンティングと検知
- 認証情報の悪用の特定
- ラテラルムーブメントの追跡
- WMIやPowerShellの不正利用のハンティング
- Microsoft Defenderログの分析
概要
どれほど熟練した攻撃者であっても、必ず痕跡を残します。優れたハンターが実践している手法を学びましょう。
サイバー防御に携わる担当者には、ネットワーク内の攻撃者の活動を特定・追跡・分析するための多様なツールやアーティファクトが存在します。攻撃者のあらゆる行動は何らかの痕跡を残すため、それらがどのような形で現れるのかを理解することは、レッドチーム・ブルーチームの双方にとって極めて重要です。
攻撃は一定のパターンに従って進行することが多く、本コースでは、その中でも変化しにくい要素に着目して調査を行います。例えば、攻撃者は目的を達成するために必ずコードを実行する必要があり、その活動はアプリケーション実行の痕跡として確認できます。また、コード実行にはアカウントが必要となるため、アカウントの監査は不正な活動を特定するうえで非常に有効な手段となります。
セクション3:インシデント対応およびスレットハンティングにおけるメモリフォレンジック
セクション3では、利用可能な高度なメモリ解析手法の数々を取り上げ、使用するツールに依存せず調査を加速できる、実践的なメモリフォレンジックの基礎力を養います。
主なトピック
- エンドポイント検知・対応(EDR)
- メモリ取得およびフォレンジック解析
- メモリフォレンジックの実践的な調査手法
- メモリ解析ツール
ラボ
- メモリ上のカスタムマルウェアの検知
- Windowsのプロセスツリーの解析
- 高度な「ビーコン型」マルウェアの特定
- マルウェアの高度な隠蔽手法の特定
- 複数の感染システムのメモリ解析
概要
メモリ解析を使うと、まるで“反則”のように感じることがあります。進行中の攻撃を、これほど容易に見つけられてよいのかと思うほどです。
メモリフォレンジックは、この数年で大きく進化しました。現在では多くの高度なツール(特にEDR)において重要な機能となっており、インシデント対応やスレットハンティングにおいて不可欠な要素となっています。
メモリ解析は、ワームやルートキット、PowerShellを用いた攻撃、ランサムウェアの前兆、さらには標的型攻撃で使用される高度なマルウェアの痕跡を特定するうえで非常に高い効果を発揮します。特に、ファイルを残さない攻撃(ファイルレス攻撃)の中には、メモリ解析なしでは解明が困難なものもあります。
従来、メモリ解析はWindows内部構造に精通した専門家やリバースエンジニアの領域とされてきましたが、近年ではツールや手法、検知ロジックの進化により、インシデント対応者や調査担当者、スレットハンターなど、より幅広い実務者が活用できる技術へと発展しています。
セクション4:タイムライン分析
このセクションでは、高度なインシデント対応やスレットハンティング、フォレンジック調査で用いられる、代表的な2つのタイムライン作成・分析手法を段階的に学びます。演習を通じて、タイムラインの作成方法に加え、調査で効果的に活用するために必要な分析の基本手法も身につけます。
主なトピック
- マルウェア検知と初動トリアージ
- タイムライン分析の概要
- ファイルシステムタイムラインの作成と分析
- スーパータイムラインの作成と分析
ラボ
- マルウェアの発見
- スーパータイムライン分析による攻撃者活動の追跡
- システム間における攻撃者の動きの可視化
- 侵害の根本原因の特定
概要
タイムライン分析は、デジタルフォレンジック、スレットハンティング、インシデント対応の進め方を大きく変える手法です。
コンピュータシステムには、さまざまな場所に時間情報が存在します。ファイルの作成・変更・アクセス時刻、ログ、ネットワークデータ、レジストリ、ブラウザ履歴など、あらゆるデータに含まれる時間情報を相関分析することで、調査を迅速に進めることが可能になります。
2001年にRob Leeによって提唱されたタイムライン分析は、その後大きく発展し、現在ではインシデント対応やスレットハンティング、フォレンジックにおける重要な手法となっています。最新の分析フレームワークにより、複数のシステムや多様なフォレンジックデータを同時に分析できるようになり、従来は数日かかっていた分析が、わずか数分で実施できるケースもあります。
セクション5:エンタープライズ全体におけるインシデント対応とハンティング|高度な攻撃者およびアンチフォレンジック対策
セクション5では、調査に必要なファイルやファイル断片、メタデータの復元に焦点を当てます。これらの痕跡情報は、削除されたログや攻撃者のツール、マルウェアの設定情報、持ち出されたデータなどを明らかにする手がかりとなります。これらの手法は侵害対応に限らず、多くのフォレンジック調査に応用可能です。
主なトピック
- ボリュームシャドウコピーの分析
- 高度なNTFSファイルシステムの解析手法
- 高度な証拠データの復元
ラボ
- ボリュームシャドウスナップショットの分析
- タイムライン分析
- NTFSを用いたアンチフォレンジック解析
- Timestompの特定
- 高度なデータ復元
概要
高度な攻撃者は常に手法を進化させており、防御側もそれに対応し続ける必要があります。
攻撃者は侵害したシステム上で自らの痕跡を隠すために、さまざまなアンチフォレンジック手法を用います。中には比較的容易に検知できるものもありますが、より高度で発見が難しい手法も存在します。そのため、フォレンジック担当者やインシデント対応者は、オペレーティングシステムやファイルシステムの仕組みを深く理解し、残されたわずかな痕跡から重要な証拠を見つけ出す能力が求められます。
セクション6:APT脅威グループ対応演習(インシデントレスポンスチャレンジ)
このセクションでは、実際のWindowsエンタープライズ環境への侵入を再現した、非常に実践的かつリアルな演習を通じて、これまでに学んだ内容を総合的に活用します。受講者は、
- どのように初期侵害が行われたのかの特定
- ラテラルムーブメントによって侵害された他システムの特定
- データ流出により窃取された知的財産の特定
に取り組みます。
最終ラボでは、30台以上のシステム(Windows 10/11、DMZサーバー、ドメインコントローラー、開発サーバー、Exchangeなど)にわたる調査を実施します。
長年にわたり高度な脅威と対峙してきた講師陣によって設計された、実際の攻撃に基づく調査経験を得ることができます。
ノートパソコンの要件は何ですか?
重要! 以下の説明に従って設定したシステムをご用意ください!
このコースに参加するためには、適切に設定されたシステムが必要です。 これらの指示をよく読み、それに従わない場合、コースのハンズオン演習に十分に参加できない可能性があります。 したがって、指定されたすべての要件を満たすシステムでお越しください。
受講前にシステムをバックアップしてください。 さらに望ましいのは、機密データや重要なデータを含まないシステムを使用することです。 このコースに参加するためには、適切に設定されたシステムが必要です。
受講にあたっての重要事項(環境要件)
必須事項
- 指定された手順に従って設定したPCを持参
- 適切な環境がない場合、ラボ演習に参加できません
主なハードウェア要件
- 64bit CPU(Intel i5/i7 第8世代以上 または同等のAMD)
- 16GB以上のメモリ
- 350GB以上の空き容量
- USBポート(Type-A)
- 無線LAN
- ※Apple Silicon(Mシリーズ)は非対応
主なソフトウェア要件
- Windows 10/11 または Intel MacのmacOS
- VMware Workstation / Fusion
- ローカル管理者権限
- セキュリティソフトの無効化が可能な状態
ノートパソコン要件に関するご質問は、カスタマーサービスまでお問い合わせください。
対象者
FOR508は、以下のような方に適しています:
- APTなどの高度な攻撃者による複雑なインシデントや侵入対応に携わり、エンタープライズ全体のエンドポイントにおける検知・調査・復旧・再発防止のスキルを必要とするインシデント対応担当者
- 脅威への理解を深め、その知見を活かしてより効果的にスレットハンティングや攻撃者の手法への対抗を行いたいスレットハンター
- アラートの理解を深め、トリアージ能力を高めるとともに、EDR(エンドポイント検知・対応)を最大限活用したいSOCアナリスト
- メモリフォレンジックやタイムライン分析、高度な攻撃者の調査、インシデント対応手法について理解を深めたいデジタルフォレンジックの実務者
- より効果的な検知ロジックを構築するために、攻撃者の手口(トレードクラフト)への理解を高めたい検知エンジニア
- データ侵害や不正侵入への対応を支援・実施する情報セキュリティ担当者
- 高度な侵入調査およびインシデント対応スキルを習得し、従来のホストベースフォレンジックを超えた調査能力を身につけたい法執行機関・政府関係者
- 自らの活動がどのように検知されるのか、どのようなミスが作戦に影響するのかを理解し、それらを回避するスキルを身につけたいレッドチーム、ペネトレーションテスター、エクスプロイト開発者(本コースでは、ポストエクスプロイト段階に組み込めるリモートフォレンジックおよびデータ収集手法も扱います)
- SANS FOR500やSEC504を修了し、さらに高度なスキルを習得したい方
GCFA認定資格について
GIAC Certified Forensic Analyst(GCFA)認定資格は、コンピュータシステム上のデータ収集および分析に必要な中核的スキルに焦点を当てた資格です。受験者は、正式なインシデント調査を実施し、内部・外部のデータ侵害や高度持続型攻撃(APT)、攻撃者によるアンチフォレンジック手法、複雑なデジタルフォレンジック案件といった高度なインシデント対応に対処するための知識と実践力を備えていることが求められます。
- 高度なインシデント対応およびデジタルフォレンジック
- メモリフォレンジック、タイムライン分析、アンチフォレンジックの検知
- スレットハンティングおよびAPT侵入に対するインシデント対応
認定資格の詳細 (英語)
コースで提供される内容
SIFT Workstation
SIFT Workstationを活用し、インシデント対応やフォレンジック調査において高度な攻撃へ対応するための実践的なスキルを習得します。
SIFT Workstationには、数百におよぶ無償のオープンソースツールが収録されており、最新のフォレンジックおよびインシデント対応向け商用ツールに匹敵する機能を備えています。
また、多くのハンズオン演習では、仮想マシン環境を用いて実践的に取り組みます。
- Ubuntu Linux LTSベース
- 64ビットアーキテクチャ
- 効率的なメモリ利用
- DFIRパッケージの自動更新およびカスタマイズ対応
- 最新のフォレンジックツールと技術を搭載
- VMwareアプライアンスとしてすぐに利用可能
- DockerおよびELKスタックをプリインストール
- LinuxとWindows間の高い互換性
- NTFS、HFS、exFATなど幅広いファイルシステムに対応
ダウンロードコンテンツの内容
- エンタープライズ全体の侵害事例に基づくディスクイメージ、トリアージデータ、メモリダンプ、ログ、タイムライン
- SIFT Workstationの仮想マシン、各種ツール、および関連ドキュメント
- SANS侵入分析 電子演習ワークブック
- インシデント対応およびスレットハンティングを習得するための、500ページ以上にわたる詳細な手順と実例を収録した演習教材
- 実務でのツール活用を支援するSANS DFIRチートシート
- コース修了後も継続して学習できる、豊富な追加ラボと演習用データ
コース受講する方の前提条件
FOR508は、高度持続型攻撃(APT)や組織犯罪グループによる脅威の検知・対応に焦点を当てた、上級者向けのインシデント対応およびスレットハンティングコースです。インシデント対応ポリシーやデジタルフォレンジックの基礎的な内容は扱いません。
事前にFOR500:Windowsフォレンジックの知識 (英語)・経験を有していることを推奨します。
ラーニングパス
FOR508は、「インシデント対応とスレットハンティング」ラーニングパスの一部であり、フォレンジックおよびインシデント対応に携わるすべての実務者が習得すべきスキルの習得を目的としています。
現在の役割や将来目指すキャリアに応じて、以下のコースも次のステップとしておすすめです (英語):
高度なインシデント対応、スレットハンティング、デジタルフォレンジックとは?なぜ重要なのか?
現代のサイバー攻撃者は、検知を回避しながらネットワークへ侵入し、長期間にわたり潜伏する高度な手法を用います。そのため、高度なインシデント対応(IR)、スレットハンティング、デジタルフォレンジックは、重大な被害が発生する前にインシデントを検知・対応・復旧するために不可欠です。
重要な理由:
- スレットハンティングは、ファイルレスマルウェアや「Living off the Land(正規ツール悪用)」攻撃など、従来のセキュリティ対策では検知が難しい潜在的な脅威を能動的に特定します。
- 高度なインシデントレスポンス(IR)は、セキュリティ侵害を早期に検知・封じ込めることで、被害の拡大を防ぎ、事業への影響を最小限に抑えます。
- デジタルフォレンジックは、攻撃の発生経路や手口を明らかにし、攻撃者の行動、永続化の仕組み、データ流出の経路を詳細に追跡します。
- 脅威ハンティングと対応力の強化に取り組む組織は、サイバー攻撃に対する耐性を高め、迅速な復旧が可能になります。
- フォレンジック調査は、規制対応や法的手続き、内部監査において重要な証拠を提供します。
- 企業がこれらの分野を統合的に取り入れることで、サイバーセキュリティ体制を強化し、リスクを低減するとともに、サイバー脅威からの迅速な復旧を実現できます。結果として、機密データを保護し、事業継続性を維持することが可能になります。
このコースはあなたのキャリアにどのようなメリットをもたらすのでしょうか?
サイバー脅威はますます高度化しており、組織には攻撃を的確に検知・調査し、迅速に対応できるスキルを持つ人材が求められています。
FOR508: Advanced Incident Response, Threat Hunting, and Digital Forensics は、攻撃者に先んじて対応するための最先端スキルを習得できるコースであり、サイバーセキュリティ分野において非常に価値の高い人材へと成長することができます。
それでは、FOR508があなたのキャリアにどのような価値をもたらすのか、具体的に見ていきましょう:
- PowerShell、Velociraptor、SIFT Workstationといったツールを実際に使いながら、スレットハンティングやインシデント分析の実践的なスキルを身につけることができます。
- インシデントレスポンダー、スレットハンター、デジタルフォレンジックアナリスト、SOCアナリストといった職種で求められる高度なサイバーセキュリティスキルを習得し、キャリアの選択肢を広げることができます。
- 潜伏するマルウェアの検知や攻撃手法の分析、さらには企業ネットワーク全体における攻撃者の動きを追跡する力を養います。
- インシデント対応やスレットハンティング、フォレンジックといった専門スキルを持つ人材は需要が高く、より高い報酬が期待できる分野です。
- サイバー攻撃を未然に防ぐための知識と対応力を身につけ、リスクやダウンタイムの最小化に貢献できます。

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